- さんまさんは「すきやねや」って言ってる?
- 伝説のテレビドラマ「男女7人夏物語」の一場面から
- 正確には「すきやねや」ではなく「すきやねんや」
- 男女7人とは
- 主題歌は「CHA-CHA-CHA」(石川明美)、BGMは「シャカタク」
- 第二弾「鯖の味噌漬」篇
- 第三弾「レンチン」篇
- 今回のお話
さんまさんは「すきやねや」って言ってる?
創味ハコネーゼ濃厚カルボナーラ新CMがさんまさん出演で放送されています。
若いときの(31歳の)さんまさんが、テレビドラマの雨の中のシーンで熱演しているのですが、そのセリフが今ひとつ聞き取れません。関西の方なら分かりやすいのでしょうが、そうでないと聞き取りにくいかもです。
で、You Tube映像を探したところ、すぐに発見できました。
CMタイトルが「すきやねや」篇、ということになっているので、さんまさんは「すきやねや」と言っていることが分かりました。
「おまえが、すきやねや!」
「すきやねや!」
「すきやねや!」
もちろん、こうすることによって、まるで、さんまさんが「ハコネーぜ濃厚カルボナーラ」のことが「すきやねや」と言っている、かのように見せているわけですね。
ハコネーぜさんのCM戦略も進化しています。
伝説のテレビドラマ「男女7人夏物語」の一場面から
CMのサブタイトルには、
【31歳の明石家さんまさん】
【元祖トレンディドラマ 1986年 男女7人夏物語】
と書かれているので、あの伝説のテレビドラマ「男女7人夏物語」の一場面であることが分かります。
さんまさんは叩きつける雨に濡れながら、実際にはいったい誰に向かって「おまえのことがすきやねや」と言っているのかというと、もちろん、のちに結婚することになる大竹しのぶさんです。
しかしながら、ここで大竹しのぶさんの代わりに映し出されるのは、
「もう、このカルボナーラしか愛せない。ハコネーゼから新登場。シリーズ1千万食突破」
というナレーションをバックに登場する、おいしそうに盛り付けられた「濃厚カルボナーラ」です。
CMの作り方もうまいです。
正確には「すきやねや」ではなく「すきやねんや」
コメント欄に、実際に関西圏にお住まいの「ねむいゆめこ」さんから、「すきやねや」ではなく、「すきやねんや」と言っているのではないか、というご指摘がありました。
たしかに、その部分、よ〜く聞いてみると、「ね」と「や」の間が長く、「ん」が入っているように聞こえます。
セリフの部分、耳を澄ませて聞いてみてください。
「男女7人夏物語」第7話「嵐の日」 より
「すきやねや」篇
男女7人とは
このドラマの出演者「男女7人」とは、
「明石家さんま」
「大竹しのぶ」
「賀来千香子」
「池上季実子」
「片岡鶴太郎」
「奥田瑛二」
「小川みどり」
の7名です。
男性3人対女性4人と、釣り合った人数ではないので、これは最初から男女間のすったもんだドラマが想定されますね。
主題歌は「CHA-CHA-CHA」(石川明美)、BGMは「シャカタク」
主題歌、「CHA-CHA-CHA 石川明美」の大ヒットもあって、最高視聴率はなんと、31.7%を記録しました。
また、番組のバックで流れるBGMは当時大流行の「シャカタク」。
オシャレなムード満点です。
第二弾「鯖の味噌漬」篇
今回のハコネーゼCMシリーズには、3つのバージョンが用意されています。
2弾目はこちら。
「男女7人夏物語」第2話「接吻」 より
「鯖の味噌漬」篇
定食屋さんで、同席の相手に向かって言う、
「何を食べはりますか?さばの味噌漬けですか?」
というさんまさんのセリフに答えるのは、相手役ではなく、ナレーションで、
「カルボナーラです」
これに念を押すように、さんまさんのセリフが繰り返されます。
「さばの味噌漬けですか?」
これに対して、ナレーションも負けてません。さらにくり返します。
「カルボナーラです。ハコネーゼの濃厚カルボナーラ新登場」
CMチームの、話の持って行き方がうまいですね。
第三弾「レンチン」篇
第3弾はこちらです。
「男女7人夏物語」最終話「Yes or No」 より
「レンチン」篇
空港でさんまさんが相手に言う、
「ちゃんと待っといたる」
というセリフにかぶせるようにナレーションが、
「待たせません。袋のままレンジで1分。ハコネーぜシリーズ1千万食突破、ハコネーぜ史上最高傑作、濃厚カルボナーラも新登場」
これに答えるようにさんまさんが、
「待っといたる」
と言っているふうに見えますね。
ちゃんと落ちまで作ってあるところが、気の利いた作り方ですね。
もちろん、さんまさんが話しかけている実際の相手は大竹しのぶさんです。
今回のお話
今回は、さんまさんの「ハコネーゼ」の新CMのセリフ「すきやねや」がよく聞こえなかったので調べてみたら、あの伝説のテレビドラマ「男女7人夏物語」の一場面をうまく使った3部作であることが分かった、というお話でした。