JR東日本の大人の休日倶楽部(くらぶ)CM、今回は東北宮城県「塩竈(しおがま)編」です。
すっかりおなじみになったテーマ曲は「アマポーラ」、演奏はミルフィー・レッドマン楽団です。
こちらで視聴できますが、時間にして1分少々の短さなので、あまりお得感はないかもです。
それに対して、こちらはなかなかじっくり堪能できる歌になっています。
歌詞はこちらで見られます。
歌詞についての詳しい解説もあります。
なぜ「アマポーラ」?
さて、吉永小百合さんの「大人の休日倶楽部(くらぶ)」シリーズ、使われている曲はいずれも「アマポーラ」なのですが、なぜ「アマポーラ」なのでしょうか。
「アマポーラ」は「コクリコ」のこと
そもそも、アマポーラとは「ひなげし」の事なのですが、別名がたくさんあって、スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」に出てくる「コクリコ」、夏目漱石(そうせき)の小説タイトルである「虞美人草(ぐびじんそう)」も「ひなげし」です。
フランス語で
「コクリコ」はフランス語(Coquelicot )です。「小さなおんどり」みたいなニュアンスで、おんどりのトサカの赤から来ています。
ちなみにフランス国旗の、青は矢車草、白はマーガレット、赤にはひなげしの花の色が割り当てられています。
スペイン語で
「アマポーラ」はスペイン語(Amapola)です。
英語で
ちなみに英語では「コーンポピー」(Corn Poppy)です。とうもろこし畑によく生えている雑草の「けし」みたいな花、という、ちょっと残念な認識ですね。
中国語で
「虞美人草」は中国語です。
日本語で
「ひなげし」ですね。アグネス・チャンの「ひなげしの花」のひなげしです。
アマポーラの「花言葉」がぴったりだった
アマポーラの花言葉は、「なぐさめ」「いたわり」「陽気で優しい」 「思いやり」「七色の恋」「心の平穏」「乙女らしさ」「感謝」「別れの悲しみ」「休息」「恋の予感」「もろい熱愛」「忍耐」「豊饒」など、たくさんあります。
さて、この中に「大人の休日倶楽部」のコンセプトにぴったりの言葉がありますね。
花言葉「心の平穏」「休息」
そうです。「心の平穏」「休息」ですね。私も、この「アマポーラ」の花言葉を見て、この曲が「大人の休日倶楽部」CMに採用された理由が分かりました。
確かに、「若者の休日」と「大人の休日」は意味合いが違うかも知れません。
若者の休日は活動的一方でしょうが、大人の休日はむしろ「心の平穏」「休息」のための休日になることが多いでしょうね。
そしてそれが旅行ともなれば、ますますその意味合いが強くなりますから、この曲が選ばれた理由に納得です。
若者受けも良いアマポーラ
こちらは1961年結成のスウェーデンの若者グループサウンズ「スプートニクス」の演奏による「アマポーラ」です。
吉永小百合さんにもぴったりな花言葉
そして、吉永小百合さんのデビュー当時からのイメージを思い浮かべると、「アマポーラ」の他の花言葉も、小百合さんにぴったりな気がします。
「なぐさめ」「いたわり」「陽気で優しい」 「思いやり」「七色の恋」「乙女らしさ」「感謝」「別れの悲しみ」「恋の予感」「もろい熱愛」「忍耐」「豊饒」
そもそも「Amapola」という名前も、「Ama」が愛情関係の言葉みたいですし、「Pola」は女性の名前っぽいので、「愛すべき女性」のようなニュアンスがあるのではないかと思っていますが、スペイン語の堪能な方のご意見を伺いたいものです。
今回のお話
今回は、JR東日本「大人の休日倶楽部で行く50歳からの旅」のCM音楽がなぜ「アマポーラ」なのかを探ったら、「アマポーラ」とは「ひなげし」のことであり、その花言葉が「休息」「心の平穏」なので採用されたらしいことに納得。
さらに「アマポーラ」には、吉永小百合さんにもぴったりな花言葉の意味もあることが判明した、というお話でした。