一音九九楽

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いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

キントーンのCM「解放されたんだ」なの?「解放されてるんだ」なの?先輩女子と後輩男子の会話

「たのしそうな部長・一筋縄ではいかない業務篇(字幕あり)」豊川悦司さん出演 キントーンCM

現在、サイボウズ「キントーン」の新しいCMが放送されています。今までのCMでは部下の会話がメインでしたが、いよいよ部長が登場しましたね。

部長役は、豊川悦司(とよかわえつし)さんです。


「たのしそうな部長・一筋縄ではいかない業務篇(字幕あり)」豊川悦司さん出演 キントーンCM

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ちゃんと字幕が出るんですね。

(その1)

部長「文系管理職なのに〜」

「画期的な業務用アプリを〜」

「シュシュッとつくれちゃう〜」

女性社員「楽しそうやんな部長」

男性社員「あんな顔で笑うんですね」

部長「俺〜」

 

(その2)

部長「この案件の進行」

「進捗と作業量から」

「工数と納期を見積もって」

「タスクを分析するという」

「一筋縄では行かない業務だが...」

「キントーンで業務アプリできたけど...」

社員「ワーーーーーーー-イ!」

このバージョンの前には、こちらのバージョンのCMが流れてました。

キントーンCM「Nice」編15秒

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サイボウズ!

 

後輩「顧客案件管理って、、、」

先輩「キントーンでできんじゃない?」

 

課長「売り上げ管理は」

後輩「できますね」

 

女子社員「経費申請はー」

後輩「できますね」

 

外国人社員「グローバルコミュニケーション促進プロジェクト管理・・・」

後輩「できますね」

外国人社員「、、、、、ナイス」

 

やりたかったことが簡単に速く

サイボウズのキントーン

 

 

キントーンCMの「わざと聞き取りにくい発音にして、何回も再生して見てもらう作戦」は健在ですね。

私も、今回もまた、その「作戦」にまんまとハマって、何回も聞き直してやっと、会話の全体が分かりました。

 

🟢そして、ここから下の記事は、このCMの前に放送されていたバージョンについて考察したものです。

 

キントーンCM「お疲れでの会話

キントーンのCM「オフィスシリーズ」のうち、「おつかれ」編での、先輩の女子社員が、新入りの後輩男子社員に表計算ソフト「キントーン」の使い方を教えているシチュエーション。

キントーン、「おつかれ」編

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この場面での、二人のやり取りが聞き取りにくい、という声がありましたので、ヘッドホンをして音量を上げ、映像をスロー再生にして解読してみました。

通常会話より早口にスピードアップ

なお、解読しているときに気が付きましたが、限られた時間内に情報を詰め込むために、デジタル処理で、通常会話よりスピードを少し上げているようです。

なので、会話が早口になり、それも聞き取りにくい原因になっているかも知れません。

映像に映る人たちの動作も心なしか、ことさらにテキパキしているように見えます。

映像解読してみた

二人がいるオフィスにあるテレビには、ちょうど、キントーンのCMが流れています。

そのテレビ画面を指さして、後輩の男子社員【上谷圭吾(かみやけいご)さん】は、

 

後輩「あ、まさに今やらんとしてるやつ」

 

と言うので、キントーンの「表計算アプリ」を使おうとしている状況である、ということが分かります。

先輩女子社員【円井わん(まるい わん)さん】は、それにはおかまいなく、後輩の背中を叩いて目の前にあるパソコンモニターを指さして言います。

 

先輩「はい、いいから『キントーン』開いてみて〜。」

 

と言うとCM画面は即座に、教えているパソコンの画面に切り替わります。

先輩女子は、その画面を見ながら、テキパキと畳みかけて行きます。

 

先輩「この左の項目をさ、」

後輩「はい」

先輩「こうやって『ドラッグ・アンド・ドロップ』すると、」(相当の巻き舌です)

 

と言いながら、パソコン画面左のサイドバーの中にある項目を2つ、「ラジオボタン」「添付ファイル」という項目をサイドバーからドラッグして(引きずって)、右のメインのフィールド画面にドロップします(落とし込みます)。

 

先輩「ほら、もう業務用アプリに。」

後輩「はや!これだけすか。」

先輩「『数値』とか、『チェックボックス』とか、いろいろ項目あるでしょ?」

 

と言いながら、また「ドラッグ・アンド・ドロップ」で左のサイドバーから「リッチエディター」の項目を右のフィールドに落とし込み、そのまま指示カーソルを右にすべらせると、何もなかったところに、入力に必要な項目がズラズラッと、カーソルの動きに合わせて出現して来ます。

 

後輩「おお、おお、おお!」

先輩「トンットーン拍子やろ?」「キントーン」とかけてますね)

 

後輩「前職で表計算使ってたときは、天文学的な時間を、要してました。」

先輩「お〜、じゃあ、解放されたんだ。」

 

後輩は思わず涙ぐみながら、

 

後輩「おつかれ、今までのオレ。」

 

そして、ナレーションが、文字情報とともに、

 

「やりたかったことが、簡単に早く。サイボウズのキントーン。」

 

と、商品名を言って終わります。

 

奥さんから異議あり!ツッコミ

なるほど、こう言ってたのか、と私が納得したところ、いつもリモコンを手元に置いて、気に入らないCMはバシバシ「消音」にしまくっている「辛口CM評論家」の奥さんから「ちょっと待った〜!」の声がかかりました。

 

「そこは、

『解放されてるんだ』

やろ、知らんけど」

 

むむむ、そうなのか?というので、何回か聞き直してみると、たしかに聞きようによっては、そうとも聞こえます。さらに

「解放されてんだ」

にも聞こえました。

 

そのあと、ひとしきり両者の間で、けんけんがくがくの議論がありました。

「解放されたんだ」説

私の見解は、このシチュエーションでは、キントーンを知った結果として、今、解放されたのだから、時制的、文法的には

「解放されたんだ」

が正しい、という見方。

「解放されてるんだ」説

奥さんの立場からは、キントーンを知ったので、もうすでに今までの自分からは解放された状態になっているのだから、

「解放されてるんだ」

という意見です。

 

「字幕機能」の出番

それでは、というので、ここで必殺、YouTubeの「字幕機能」を使いました。

YouTube画面の左下の「歯車アイコン」(映像を再生するときの設定ができます)をクリックすると、「再生速度」の次に「字幕」という項目があるので、これをクリック。

「オフ」にチェックが付いているので、「字幕(自動生成)」にチェックします。

 

そうすると字幕が出てくれるのですが、問題の部分は、

「開封されたんだ」

になってますね。

 

なので、まあ、開封されたので解放されたとも解釈できるものの、ここは前後関係から考えて「解放」でしょうね。

なので、私の説が正しいようではあるのですが、この字幕、ほかの、例えば

「前職」

の部分は

「全色」

という面白いことになってたりするので、信用性は今ひとつですね。

 

なので、もはやこの部分は、聞いた人が聞こえたとおりに解釈すれば良いと思います。

 

今回のお話

今回はキントーンのCMの会話が聞き取りにくい、という声をいただいたので、解読してみたら、やっぱり聞き取りにくかった、というお話でした。

再生回数、1日で10万回!の謎

ちなみに、再生回数が、なんと1日で10万回を超えています。これはもはやスーパースターなみの、すさまじい数字なので不思議だったのですが、これはみなさんが、聞き取りにくい部分を何回も何回もくり返し再生して聞いているので、それが結果として、再生回数数字に貢献しているためなのだと思い至りました。

私もその部分ばかり、くり返し50回は聞き直しましたから。

これは、まんまとキントーンCMの「サイボウズ」さんの、わざとあいまいな発音にして話題を呼ぶ、という術中にハマってしまった感じもしますね。

 

なお、奥さんと私の2つの立場による主張の違いは平行線のままで、どちらとも取れる複雑なことはあいまいなまま、そのままにしておく、という外交上のおとなの決着をみたのでした。