サントリーの企業広告「素晴らしい過去になろう」
元SMAPのメンバー3人、「草なぎ剛」「香取慎吾」「稲垣吾郎」が、サントリーの木r業広告「ボトルは資源!」で、共演しています。
ペットボトルは単に捨てられるのではなく、資源としてリサイクルしてまた製品として私たちの前に現れる、なので、ペットボトルは資源ごみとして分別して捨ててくださいね、というコンセプトのCMです。
なので、CM曲が「また逢う日まで」なんですね。
ただ、以前所属していた音楽事務所が解散という事態になってみると、「また逢う日まで」やら「素晴らしい過去になろう」などの言葉が、いちいち彼ら自身のことを言っているようだ、という見方は、深読みしすぎでしょうか。
企業広告「#素晴らしい過去になろう ペットボトルでまた会おう」篇 30秒 サントリー
こちらはメイキング&インタビュー付きの映像です。
【新しい地図】稲垣吾郎の“変わらない事”に草彅剛&香取慎吾が爆笑!? サントリー新CM「#素晴らしい過去になろう。ペットボトルでまた会おう」篇
さて、このCMに使われているのは1971年のヒット曲。尾崎紀世彦さんの歌う「また逢う日まで」作曲:筒美京平、作詞:阿久悠 。
なのですが、その前年の1970年、全く同じ曲で、阿久悠さんが違うバージョンの作詞をしていた、「ズー・ニー・ヴー」というグループの歌で「ひとりの悲しみ」という曲があったのです。
未来に向かっての出直し曲
「また逢う日まで」
こちらは尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」。
1971年の12月31日つまり、当時は午後9時から放送だった「NHK紅白歌合戦」の直前午後7時から9時の時間帯で行われた、日本レコード大賞発表時の様子ですね。映像はまだノミネート曲発表の段階ですが、この後、見事レコード大賞を受賞します。
尾崎紀世彦「また逢う日まで」
はっきりとした発音、朗々とした歌声は今聞いても気持ち良いですね。
歌詞も、過去からの決別、未来に向かっての出直し。
この時代の時勢に合った内容かもしれません。
ズー・ニー・ヴー「ひとりの悲しみ」
一方、こちらは、「ズー・ニー・ヴー」の「ひとりの悲しみ」です。
歌っているのは「ズー・ニー・ヴー」の町田義人(まちだよしと)さん。
確かに、こうやって歌詞の内容を比べて聞いてみると、こちらは過去にどっぷりとひたりきっている、過去真っ只中の歌詞ですね。
過去というのは、1970年頃の時代、世界中で学生運動が盛り上がって、若者の力で世界を変えられるんじゃないか、というムーブメントが起きた年のことです。変えられたこともあったし、変えられなかったこともありました。そんな時代の心情のことですね。
ちなみに、こちらの「ひとりの悲しみ」は全くヒットしなかったそうです。
過去より未来へ
それは、過去の悲しみにひたっているよりは、明日に向かって新たに歩き出したほうが良い、という前向きの歌詞のほうが、やっぱり聞いていて発展性がありますね。
空になったペットボトルも、ため込んではいけません。せっせとリサイクルに回して、新たな明日に送り出してあげましょう。
今回のお話
今回は、サントリーの企業広告「素晴らしい過去になろう」に使われているCM曲「また逢う日まで」には「ひとりの悲しみ」という元曲があったものの、そちらはヒットせずに、歌詞を前向きに変えた「また逢う日まで」のほうがヒットした、というお話でした。
何事もポジティブに考えるほうが良いようですね。
草なぎ剛さん、香取慎吾さん、稲垣吾郎さんも、ポジティブに、未来へ!
ちなみに、さらにもともとは三洋電機のCM曲として作られた曲だそうです。