ピンキーとキラーズにもマンゴジェリーふうの曲が
キューピーマヨネーズのCMからマンゴジェリーを思い出したのですが、ピンキーとキラーズにも、そう言えばマンゴジェリーふうの、脳天気でのんびりムードの曲がありました。
ピンキーとキラーズ 何かいいことありそうな
「何かいいことありそうな」という曲。これは、いずみたく作曲、山上路夫作詞の1971年の曲なので、その前年1970年にヒットした、マンゴジェリーの「In the Summertime」のヒットが耳に入っていて、それを参考にしたであろうことは、容易に想像できます。
当時のフラワームーブメント
当時は現在のロックフェスにつながる「ウッドストック」音楽祭があったり、ママス・アンド・パパスの、「寒くて暗いこの場所ではなくて、明るく暖かいロサンジェルスにいたい」、と歌う「夢のカリフォルニア」という曲が流行ったりしている社会状況でした。
今いる暗い状況から離れて、どこか明るい場所に行きたいという「フラワームーブメント」が流行りでした。
「フラワー・トラベリン・バンド」なんてバンドもありましたね。
「何かいいことありそうな」も、そんな世界的な状況に乗った曲、と言えますが、やはりピンキーとキラーズという、明るく元気で健康的なほのぼの系のバンドらしく、とてもソフトな仕上がりになっています。
イントロからしてマンゴジェリー
の〜んびりなイントロなどは特に「マンゴジェリー」ふうのアレンジになっていますね。
中でも耳につくのは洗濯板の音ですね「ウオッシュボード」とも言います(そのままですが)。
写真の洗濯板では指の先に爪をつけてますね。上に取り付けられた「カウベル」も、叩くと牧場の牛にカラカラ言いながらぶら下がってるものなので、いっそうのんびりムードをかもしだします。このカウベルの音もしています。
この洗濯板を音楽用に特化したのが「ギロ」という楽器で、同じような音がします。
この「何かいいことありそうな」ではこちらの「ギロ」が使われているかも知れません。
あと、「何かいいことありそうな」イントロで聞こえるのは口笛と楽器として使われている「声」ですね。
「口から出る音」というくくりなんでしょうね。
曲のタイトルにも元ネタが
なお、「何かいいことありそうな」というタイトルですが、これもヒントにした元ネタがありそうです。
1965年に公開の、ウッディ・アレン脚本・出演の、「何かいいことないか子猫チャン」という映画です。主題歌をトム・ジョーンズが歌っていて、これもヒットしました。
これもいずみたくさんか、山上路夫さんのどちらかが、タイトルのアイデアを出したんでしょうね。あるいはお二人ともに出したのか。
「何かいいタイトルないかねえ」
「何かいいタイトルかあ」
「何かいいタイトルねえ」・・・ん?「何かいい」を使うと何かいいことありそうな?
おおおお!決まりだ!オレたち天才だね、これを使おう!
などというシチュエーションがあったのかなかったのか。
今回のお話
今回のお話は、ピンキーとキラーズにも「マンゴジェリー」ふうの曲があったこと、そしてそれは当時の時流に乗った曲だった、というお話でした。