一音九九楽

一音九九楽

いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

朝ドラ「るい」役の「深津絵里(ふかつえり)」は、JR東海「クリスマス・イブ」CMの女の子だった。

JR東海のCM「会うって、特別だったんだ。」に、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」に登場する3人のヒロインのうちの2人目「るい」を演じている「深津絵里」さんが出演していました。

JR東海のCM「会うって、特別だったんだ。」編

CMは、深津絵里さんたち会社スタッフが新幹線に乗り込むところから始まりますが、実はこれは帰りの新幹線です。

しばらくリモートでの会議が続いていたけれど、久しぶりに対面での打合せ。
1年半ぶりの大阪出張の帰り、ホッと一息ついた新幹線で...

JR東海公式サイトより

という設定ですね。

実際に会って、別れ際にはソーシャルディスタンスを取った上でマスク無しでご挨拶したので、お互いの笑顔が見えて、心の交流ができたなあ、会うってやっぱりいいなあと、車窓を見ながら思い出している深津絵里さんです。

 

音楽は「odol」(おどる)lというバンドが書き下ろしの曲「望み」曲タイトルは、新幹線テーマなので「のぞみ」なんですね。

朝ドラヒロイン、CM進出

このCMを見て、私は思いました。ああ、NHK朝ドラのヒロインが民放のCMに出演するのは、最近よくあるパターンだね〜。

深津絵里(ふかつえり)さんは「カムカムエヴリバディ」の2代目ヒロインで人気なので、採用されたんですね、と思っていました。

ところが、なんと、「深津絵里」さん、JR東海のCMに出演するのは初めてではなかったのでした。

JR東海「クリスマス・エクスプレス」編CM

33年前、1988年(昭和63)12月のクリスマスシーズンに放送され、いまだに秀作として語り継がれる伝説のCM。

JR東海の新幹線CM「ホームタウン・エクスプレス X’mas編」。
通称、X'mas Express

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「山下達郎」の「クリスマス・イブ」の音楽に乗って展開する、恋人同士の切なくも暖かい、ホロッとするエピソードに出演していた、なんとこの時15歳の女の子が「深津絵里(ふかつえり)」さんなのでした。

「クリスマス・エクスプレス」編、ストーリー

遠距離恋愛のカップルのクリスマスデートの日でしょうか。

新幹線のホームに彼氏を迎えに来た女の子。

彼女が待っているホームに到着した新幹線から乗客が降りてきます。
期待に胸弾ませて彼氏を目で探す女の子。

降りる乗客は降りてしまって、こんどは発車寸前に急いで乗車する人たちも。
彼氏を見つけられなかった女の子の表情が曇り、すねたように視線を落としてしまいます。

 

もう一回、怒ったような表情で確かめるように視線を上げますが、彼氏は見当たらず。
くちびるが「あ〜!もう!」と言っているように見えます。

とうとう、新幹線がホームを出て行ってしまいます。
お客さんがいなくなって、閑散とするホーム。

女の子は所在なさげに、「ちぇっ!」という感じでホームをけ飛ばしたり、「もう知らない!」という感じで、くるっと後ろを向いて上を見上げたりしますが、とうとう下を向いてうなだれてしまいます。

 

彼氏は乗っていなかったのでしょうか。
約束をすっぽかされたのでしょうか。

心のなかでひとしきり「なんだよう」と悪態をつきますが、涙が出てきます。

と、その時パッと、ホームの柱の陰から突き出されて、上下に振られる、赤い包装紙のクリスマスプレゼント。

 

それに気づいた女の子が目をやりますが、その目にはすでに涙が。

突き出したプレゼントに隠れるように、ムーンウォークしながらお尻の方から登場するチャラめの彼氏。
ひとしきりマイケル・ジャクソンふうのダンスを踊ります。

女の子は「知らないっ!」という感じでそっぽを向いて涙を拭きますが、心の声が思わず外に出てしまいます「ばか」。

その後は、彼氏を突き飛ばして「ふんっ!」という感じにくるっと背を向けますが、彼氏に後ろから抱きかかえられて、その場でぐるんと一回転振り回されて、めでたしめでたし。

二人はしっかり「会う」ことが出来たのでした。

 

当時流行の、赤い唇と濃い眉毛というメイクもいかにもそれらしいですが、今見てもとても新鮮です。

実はこの時、深津絵里さんは高熱を出していて、それを隠す意味もあって、濃いめのメイクだったという情報もあります。

ちなみに、駅は名古屋駅、ムーンウォークをするチャラい彼氏はジャニーズジュニア武口明さん(当時23歳)、15歳の深津絵里さんをぐるんと振り回す彼氏はまたちがって、鶴田史郎さん(当時19歳)。

キーワードは「会う」

「会う」を支える、たしかに、新幹線に乗るのは、誰かに会いに行くためであることが多いでしょうね。

さらに、ただ単に景色を見に行くだけだとしても、写真とか映像で見るのではなく、その景色と実際に「会いに行く」わけで、なるほど納得です。

歴代のCM映像に乗せた山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」

こちらは深津絵里さんのあとも制作され続けた、山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」に乗せた「X'mas Express」映像総集編です。

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出演は、深津絵里(ふかつえり)さんから始まって、牧瀬里穂(まきせりほ)さん、高橋里奈(たかはしりな)さん、溝渕美保(みぞぶちみほ)さん、吉本多香美(よしもとたかみ)さん。

なお、吉本多香美(よしもとたかみ)さんが証明写真ブースから飛び出た時にぶつかる、帽子とギターケースの男性は山下達郎(やましたたつろう)さんその人です。いわゆる「カメオ出演」(関係者によるノーギャラの特別出演)ですね。

最後に、おとなになった深津絵里さん、牧瀬里穂さんが天使的な役どころで出演されているのがシャレてます。

 

今回のお話

 

今回は、JR東海のCM「会うって、特別だったんだ。」に出演の深津絵里さんは、「山下達郎」の名曲「クリスマス・イブ」で有名な33年前のJR東海のCM「ホームタウン・エクスプレス X’mas編」通称、「X'mas Express」編の、あの女の子だったんだ、という驚きとともに、時間の流れを実感して感慨にふけってしまう発見についてお話しました。

JR東海が仕事にしている、人が「会う」ための手助けをする、というテーマは、33年の月日を隔てても、全く変わることなく、今までも、そしてこれからも、時代に寄り添って、未来へとつながって行くのですね。