中居正広・上戸彩・樋口可南子・ダンテ・お父さん・アバンギャルディ出演のCM
ソフトバンク CM 「ペイトク スクラッチする」篇(30秒)では、中居正広・上戸彩・樋口可南子・ダンテ(お兄さん)・お父さん(白い犬)・アバンギャルディという、錚々(そうそう)たるメンバーが出演者として名を連ねています。
二つの意味の「スクラッチ」
ソフトバンクのサービス「ペイトク スクラッチ」についてのCMなので、中居さんがDJ(ディスクジョッキー)に扮して、レコード盤を手でちょっと戻したり進めたりして、何回も同じ箇所のメロディーを繰り返す「スクラッチ」テクに挑戦です。
そのDJテクで「同じ箇所を繰り返す」スクラッチの音に合わせて、白土家の人々(お父さんである白犬を含む)が同じ動きとセリフを「スクラッチ」のように繰り返すわけです。
ソフトバンク CM 「ペイトク スクラッチする」篇(30秒)
メイキングとインタビュー
こちらは、このCMのメイキング映像、並びに出演者へのインタビュー映像付きです。
ソフトバンク CM 「ペイトク スクラッチする」メイキング編付き
CM前半の音楽は、「くるみ割り人形」
その中居さんのDJ場面で流れるのは、チャイコフスキー作曲のバレエ音楽「くるみ割り人形」の中の「葦笛の踊り(あしぶえのおどり)」です。
「くるみ割り人形」とは
「くるみ割り人形」のストーリーは、主人公の女の子クララが、クリスマスにもらった「くるみ割り人形」が、実は王子様の化身で、真夜中の「くるみ割り人形」対「ネズミの王様」との戦いでクララが「くるみ割り人形」に加勢したので、「くるみ割り人形」だった王子様が、そのお礼に、クララを色々な国のお菓子のワンダーランドに連れて行ってくれる、という、とてもメルヘンチックで、ファンタジーなお話なんですね。
メルヘンチックでファンタジーな展開
CMでは、中居さんが操るレコード盤の「スクラッチ」、音楽をちょっと戻して、また繰り返すという動きに合わせて、白戸家のみんなの行動が、ちょっと戻って、また繰り返す、という、ちょっとメルヘンチックでファンタジーな設定なので、このファンタジーな雰囲気のある「くるみ割り人形」の音楽が使われたんでしょうね。
葦笛の踊り
くるみ割り人形の「葦笛の踊り(あしぶえのおどり)」は「フランスのお菓子の踊り」です。
なぜフランスのお菓子なのか。
葦笛(フランスの踊り)、バレエ「くるみ割り人形」18/26
第2幕第12曲e、キーウ・シェフチェンコバレエ団
「葦笛」は、原語のフランス語では「Mirliton(ミルリトン)」となっています。日本でも観光地のおみやげ屋さんで売っているような、おもちゃの笛なんですね。
笛のミルリトン(MIMOホームページより)
そして、この笛に似たお菓子がフランスで作られていて、そのお菓子も「Mirliton(ミルリトン)」という名前なのです。このフランスのお菓子の精が、まあ、元々を言えば笛の精、が踊っているわけです。なので、「フランスの踊り」であって、しかも「葦笛の踊り」なんですね。
お菓子のミルリトン(CUISINE TERROIRSホームページより)
こちらはオーケストラによる音楽のみの演奏です。
Piotr Ilich Tchaikovsky - The Nutcracker, Dance of the Reed Flutes
CM後半の音楽の原曲は「ソウル・ボサノバ」
CM後半は、打って変わって、調子の良い、ソフトバンクのCMでよく使われる音楽に変わります。この音楽の原曲は「ソウル・ボサノバ」という曲で、この音楽にソフトバンクの売りのフレーズ「チチンペイペイ」の言葉を乗っけたわけですね。
クインシー・ジョーンズ作曲
この音楽の作曲者は、ジャズトランペットミュージシャンやアレンジャーとしても知られるクインシー・ジョーンズ。
マイケル・ジャクソンがリードボーカルを執る「We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)」のプロデューサー兼指揮者として知られています。
ソウル・ボサノヴァ
こちらは「ソウル・ボサノヴァ」原曲の演奏の様子です。クインシージョーンズが指揮しています。
今回のお話
今回は、ソフトバンク・スクラッチCMで使われている音楽は「くるみ割り人形」と「ソウルボサノバ」の組み合わせであることをお話しました。
人生もスクラッチして、ちょっと戻れると良いですね。