- 佐藤浩市さんと木村文乃さんの「威風堂々」
- 川平慈英(かびら じえい)さんの「威風堂々」
- CM音楽は「威風堂々」
- エルガー、威風堂々Elgar: Pomp and Circumstance
- 「希望と栄光の国」 (Land of Hope and Glory )
- 今回のお話
佐藤浩市さんと木村文乃さんの「威風堂々」
佐藤浩市さんと木村文乃さんの出演で、三井住友信託銀行 テレビCM 「一緒にいこう篇30秒」が、放送されています。
三井住友信託銀行 テレビCM 一緒にいこう篇30秒
木村文乃:「人生100年時代、それは長い散歩道」
佐藤浩市:「時には全力走しなきゃいけないこともある」
佐藤浩市:「ハァ、毎日は無理!」
木村文乃:「もう一歩も歩けないやっ!と思う朝もある」
佐藤浩市:「誰かに手を引いてもらえば大丈夫」
木村文乃:「人生は1人じゃないから歩いていける。お金だって同じ」
佐藤浩市・木村文乃:「あなたのファイナンシャル ウェルビーイング、信託で叶えよう。三井住友信託銀行」
バックでは威風堂々としたメロディーが流れています。
また、こんなCMもあります。
川平慈英(かびら じえい)さんの「威風堂々」
川平慈英(かびら じえい)さん出演では、ゼリア新薬工業のCMが流れています。
ヘパリーゼWプレミアム ワンランク上篇
高級バーで、バーテンが川平慈英(かびら じえい)さんを迎えます。
バーテン:いらっしゃいませ、本日はどのような?
川平慈英:特別な日なので、とっておきのを。
バーテン:では、こちらをどうぞ。
川平慈英:クゥ〜!
バーテン:特別な「クゥ〜!」だ
ナレーション:ワンランク上の、ヘパリーゼWプレミアム
バーテン:すげー!
CMのバックでは、川平慈英(かびら じえい)さんの、威風堂々(いふうどうどう)とした佇(たたず)まいに、威風堂々とした音楽が流れています。
CM音楽は「威風堂々」
この威風堂々とした音楽「威風堂々」は、イギリスの作曲家エドワード・エルガーの作品です。
世界的によく知られていて、アメリカの卒業式などあちらこちらで演奏されたり、放送されたり、東京では質屋さんの宣伝カーから流されたりで、よく聞かれますが、イギリスの「プロムス」コンサートで演奏されるものが最も有名です。
Elgar: Pomp and Circumstance | BBC Proms 2014 - BBC
「プロムス」は「プロムナード・コンサート」
「プロムス」は「プロムナード・コンサート」の略で、毎年夏に、8週間にわたって、ロイヤル・アルバート・ホールを中心として、100以上のコンサートやイベントが、あちらこちらで開かれます。
プロムナード散歩という意味の通りに、観客が散歩、そぞろ歩きをしながら気軽に聞ける、というコンセプトで始まったコンサートです。気楽すぎて、演奏中に何やらパンパン音がしてますね。
最終夜の「Last Night of the Proms」が、日本でも中継されて、新年のウィーンフィル「ニュー・イヤー・コンサート」などと共に、季節の風物詩となっています。
エルガー、威風堂々
Elgar: Pomp and Circumstance
「威風堂々」という日本語タイトルが付いていますが、元タイトルは
Elgar: 「Pomp and Circumstance」です。
これはもともと、シェイクスピアの『オセロ』のセリフで、
"Pride, pomp and circumstance of glorious war"
「名誉の戦争には付き物の誉れも、飾りも、立派さも」(坪内逍遥訳)
から来ているそうです。
また、明治39年「沙翁全集」の『オセロ』(戸澤正保, 淺野和三郎)の訳では、
「錦の御旗や何やかや、威武堂々の軍装束」となっています。
辞書で引くと、「pomp」 は「華やかさ、栄光」、「circumstance」 は「状況、雰囲気」といった意味なので、今ひとつピンと来ませんが。
「希望と栄光の国」 (Land of Hope and Glory )
もっとも、この曲はイギリスでは、「希望と栄光の国」 (Land of Hope and Glory )と呼ばれる方が圧倒的に多いそうです。
と言うのも、「威風堂々」は第1番から第6番まである「行進曲集」の全体の名前で、まず初演されたのは第一番、これがまず大好評で、三日目にはアンコールが2回あったくらいにウケたんですね。
これがエドワード7世であるアルバート・エドワードの耳にも入り、自らの国王戴冠式のための『戴冠式頌歌』(たいかんしきしょうか Coronation Ode)を作るように依頼しました。
Wikiより、エドワード7世であるアルバート・エドワードの名前がついたコンサートホール、ロイヤル・アルバート・ホール
そこで、エドワード・エルガーはソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バスと合唱と管弦楽による合唱曲を作りました。
曲は6つのパートに分かれていて、6つ目のパートとして、「威風堂々」の第1番でウケた部分に歌詞をつけて、「希望と栄光の国」というタイトルで使いました。歌詞はアーサー・クリストファー・ベンソン。
初演の指揮はエルガー自身が執りました。
「希望と栄光の国」 (Land of Hope and Glory )歌詞
歌詞はこちらです。
Land of Hope and Glory
「希望と栄光の国」
(Chorus)
(合唱)Land of Hope and Glory,
希望と栄光の国Mother of the Free,
自由の母よ
How shall we extol thee,
如何に汝を褒め称えようWho are born of thee?
汝より生まれ出でたる我ら
Wider still and wider
広大に、いっそう広大にShall thy bounds be set;
汝の土地はなるであろう
God, who made thee mighty,
汝を偉大たらしめたる神はMake thee mightier yet
いまなお汝を偉大にする
God, who made thee mighty,
汝を偉大たらしめたる神はMake thee mightier yet.
いまなお汝を偉大にする
この歌詞のバージョンが定着して、世界に広がったわけですね。
今回のお話
今回は、川平慈英(かびら じえい)さん出演の、ゼリア新薬工業のCM、「ヘパリーゼWプレミアム ワンランク上篇」で流れている音楽「威風堂々」の成り立ちを探ってみました。
なお、『戴冠式頌歌』(たいかんしきしょうか Coronation Ode)の「頌歌(しょうか)」は、「ほめたたえる歌」という意味なので「讃歌」と同じですが、「頌歌(しょうか)」の方は、詞の「韻律」や「法則」といった「決まった形式」に従って作られた、特別な「讃歌」である、という違いがあります。
