一音九九楽

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いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

キューピーマヨネーズCMの曲、何と本物のマンゴジェリーだった

マンゴー

Pixabayより


マンゴジェリー「In the Summertime」ふうの音楽

テレビでキューピーマヨネーズのCMが流れていて、何だか聞き覚えのある音楽が聞こえてきます。トン、トトン、というのんびりとしたリズム、単純な音の組み合わせ、特徴のある歌声。

 

何となく、かなり昔に流行った「マンゴジェリー」の曲に似てるような気がする。「インザサマータイム」という曲が代表曲だったかな。

 


キユーピー マヨネーズ「白のサラダ」篇30秒 キユーピーCM


何とマンゴジェリーでした。

 

そこで、この曲、マンゴジェリーの「In the Summertime」という曲に似てるなあ、と思った私は、キューピーマヨネーズの公式サイトを覗いてみました。

 

そうしたら驚いたことに、それもそのはず、作詞も作曲も歌も、何と本物のマンゴジェリーなのでした。

しかもマンゴジェリーのオリジナルですと!?
このCMのために曲を書いたってこと?

 

CMタイトル

「白のサラダ」篇

 

ナレーター

森山直太朗(モリヤマナオタロウ)

 

曲名

「The Colour Of Love」

オリジナル楽曲

 

作詞

Ray Dorset aka ‘Mungo Jerry’

(レイ・ドーセット エーケーエー ‘マンゴジェリー’)

 

作曲

Ray Dorset aka ‘Mungo Jerry’

(レイ・ドーセット エーケーエー ‘マンゴジェリー’)

 

演奏

Ray Dorset aka ‘Mungo Jerry’

(レイ・ドーセット エーケーエー ‘マンゴジェリー’)

 

Ray Dorset aka ‘Mungo Jerry’

(レイ・ドーセット エーケーエー ‘マンゴジェリー’)

 

 出典

www.kewpie.co.jp

 

もじゃもじゃもみあげのボーカル

公式サイト説明文の中の、レイ・ドーセット という人が、「マンゴジェリー」の、目のでかい、アフロにもじゃもじゃもみあげのボーカル兼ギターだった人なんですね。

 

「aka」というのは、「also known as」の頭文字を取った略語で、「〜としても知られている」という意味です。

しかも「オリジナル楽曲」となっています。 

つまり、「マンゴジェリー」としても知られている「レイ・ドーセット 」という人が、キューピーマヨネーズのために書いた曲を歌っている、ということになります。

 

すごいですね「キューピーマヨネーズ」

1970年代の世界的アーチストをCMに起用するとは!

その年代の方が、キューピーの会社内の重要な立場でまだ頑張ってらっしゃるのかと思うと同世代としては嬉しいですね。

マンゴジェリーについて

ちなみに、「マンゴジェリー」は、実はバンド名であって、彼個人を表すものではありませんが、彼があまりに強烈な個性なので、マンゴジェリー=レイ・ドーセット という図式になってしまいましたね。

 


Mungo Jerry - In The Summertime ORIGINAL 1970

「マンゴジェリー」のパフォーマンスはいかにもアメリカンな感じですが、実はイギリスのグループで「スキッフルバンド」の形態をとっています。

スキッフルとは「ボイパ」の元祖

スキッフルは、日常に普通に使っている台所用品や洗濯用品など、ありあわせの物を楽器として演奏してしまう、という演奏形態のことで、ビートルズの前身「クオーリーメン」も「スキッフルバンド」でした。

 

ビンやバケツ、洗濯板やモップの柄など、何でも楽器にしてしまうのがスキッフルの特徴です。

音が出るものなら何でも使う、という事で、人間の口から出る「歌声」以外の様々な音、呼吸音や歯の間を息が通る音、舌打ちの音、あるいは、ため息のような「音」としての声も、「楽器」として使ったりもしました。

 

この発想が発展して、進化して行って、現在の「ボイパ」と略される「ボイスパーカッション」になったと考えられるので、もとをたどれば、このマンゴジェリーも元祖の一つかも知れませんね。

 

In the Summertime

In the Summertime

  • MUNGO JERRY
  • アダルトコンテンポラリー
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

「マンゴーのゼリー」じゃないの?

「マンゴジェリー」(Mungojerry)

というのは、スイーツの「マンゴーのゼリー」(Mango-Jelly)のことではありません。

(音が似ているので、狙った可能性はありますね。)

本当は「キャッツ」に出てくる猫の名前です。ミュージカル「キャッツ」原作はT.S.エリオットの本なので、レイ・ドーセットはそれを読んでいたのかも知れません。

 

MungojerrieとMungojerry

 

「キャッツ」に出てくる泥棒猫二匹組の名前は、「MungojerrieとRumpleteazer」(マンゴジェリーとランペルティーザ)なので、「jerrie」を「jerry」に、文字だけちょっと変えたんですね。

ちなみに、「トムとジェリー」のネズミの方の「ジェリー」も、この「jerry」です。

 

今回のお話

今回は、キユーピー マヨネーズ「白のサラダ」篇30秒 キユーピーCMで流れる音楽が、昔々の、マンゴジェリーの曲に似ているなあと思って調べてみたら、本当にマンゴジェリーが現在のリアルタイムに作って歌ってる曲だったという、ビックリなお話でした。