- 現在のデリカミニCMは「冬も頼れる」編
- 以前のデリカミニCMは「デビュー!」篇
- 「デリカミニ」歌詞
- 1975年キャンディーズ「年下の男の子」
- 年下の男の子は、可愛くてヤンチャ
- ファミリーカーでは母親の意見が大きい
- 今回のお話
現在のデリカミニCMは「冬も頼れる」編
現在のデリカミニのCMはこちらです。
デリカミニ「デリカミニ 冬も頼れる」篇 15秒
「デリカミニ」歌詞
冬も頼れるデリカミニ
「ウェーイ!」
実は広いぞ デリカミニ
「ウェイ!」
あいつはあいつは
「使える」
「当然だろ」
三菱のデリカミニ
「大好評!」
以前のデリカミニCMは「デビュー!」篇
このCMの前には、こちらが流れていました。
デリカミニ「デリカミニ デビュー!」篇 15秒
山道を軽快に走って行く深青緑色の四角い顔をした小さな犬(のようですが、公式によると犬かどうかは不明だそうです)。名前は「デリ丸」。
どうやら、水川あさみさんが乗っているデリカミニの「化身」を表しているようですね。
メイキング映像はこちらです。
このCM曲はなんて言ってるか、書き出してみます。
「デリカミニ」歌詞
つぶらな瞳(ひとみ)デリカミニ
「ウェーイ!」
頼れるボディ デリカミニ
「ウェイ!」
あいつはあいつは可愛い
「可愛いって言うな」
三菱のデリカミニ
「デビュー!」
「可愛いって言うな」で、デリカミニには「可愛いフリして、ヤンチャでタフな一面も」(公式サイトより)あることを示しているんですね。
なんたって、顔がデリカミニそっくりです。
⚫︎「つぶらな瞳」と言ってますが、実はこわそうな三白眼は、BMWなどでも採用されている、円形ドーナッツ型ヘッドライトの、上部が隠されているタイプのヘッドライト。
ちなみに「つぶらな」は漢字では「円な」と書いて、「丸くて可愛い」という意味です。なので、デリカミニは「可愛い」ではなくむしろ「怖いい」瞳なんですね。
⚫︎白い四つの歯はフロントガードの四つの「出っ張り」。
⚫︎そして、犬としては実際にはあり得ない深緑青色のカラーリングの毛色は、ボディーカラー12色からいろいろ選べるカラーのうちの「アッシュグリーンメタリック」。
このCM曲の原曲は、言うまでもなく、キャンディーズ「年下の男の子」ですね。
1975年キャンディーズ「年下の男の子」
本家の歌詞はこちらです。
1975年のヒット曲なので、もはやリアルタイム世代は70歳くらいで、孫の世代が車を買う時期になってるはずだという想定でしょうか。
リアルタイム世代がキャンディーズの曲を聞いたり、歌ったりしているのを、その子供の世代が聞いていて、自分たちでもを聞いたり、歌ったりしている。
それを見ていたさらに彼らの子供の世代が聞いていて、と、キャンディーズの「年下の男の子」も、もはや世代を超えて受け継がれて行く代々の「伝統歌」になっている、というわけですね。
年下の男の子は、可愛くてヤンチャ
歌詞を読むと、年下の男の子というものは、デートの時間に遅れたり、喧嘩を仕掛けたり、ボタンが取れかかってたり、ハンカチがキレイでなかったりするもので、一見、人間としてどうなの?と思ってしまいますね。
しかしながら、寂しがり屋なのに生意気で、憎らしいのに好きである、ということになってしまうと、女性心理というより母性心理ということになるのでしょうか。
男としては、大変、勉強になる歌です。
ファミリーカーでは母親の意見が大きい
そんな母親をターゲットにして取り込んでしまえば、父親は母親の意見を聞かざるを得ない、ということを狙って、三菱自動車はこんなCMを考えたんでしょうね。
今回のお話
今回は、三菱「デリカミニ」のCMの原曲であるキャンディーズ「年下の男の子」の歌詞を読んでみたら、三菱自動車の、「寂しがり屋で、ヤンチャで、タフな男の子」を可愛いと思う母親世代を取り込んでしまおうという販売戦略が見えた、というお話でした。