一音九九楽

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いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

白雪姫の「ハイホー」は、フランス語では「ヘイホー」だった

高校野球応援コールの「ハイホー」は「仕事」がらみだった

甲子園球場の高校野球大会では、応援団からの「かっ飛ばせ〜、や〜ま〜だ〜(後略)」といった応援コールがありますが、その前フリになる音楽として、「ハイホー」が使われることが多いようです。

こちらの高校は「遊学館」ですが、「かっ飛ばせ〜」ではなく、「仕事」と言ってるんですね。最近の流れなのでしょうか。

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日本語版・映画「白雪姫」から「ハイホー」(ディズニー公式)

この応援コールの前フリ曲は「ハイホー」とは、もちろん「白雪姫」の音楽ですが、7人の小人たちが仕事から帰る時に歌う歌として使われているんですね。

確かに、応援コールとしての「仕事」コールは、使い方として間違っていないわけですね。

選手の皆さんも良い「仕事」ができると良いと思います。

映画「白雪姫」から「ハイホー」(ディズニー公式)

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歌詞はこちらです。

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

 

ハイ・ホー、ハイ・ホー、声をそろえ、

みんなで楽しく、いざ、ハイ・ホー、

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

ハイ・ホー、ほがらかに、

楽しく歌えば、いざ、ハイ・ホー、

(口笛)

ハイ・ホー、ハイ・ホー、
ハイ・ホー、ハイ・ホー、
ハイ・ホー、ハイ・ホー、
ハイ・ホー、ハイ

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

声をそろえ、(口笛)

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

ハイ・ホー、ほがらかに、(口笛)

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

ハイ・ホー、ハイ・ホー、

ハイ・ホー、声をそろえ、(口笛)

ハイ・ホー、ハイ・ホー、
ハイ・ホー、ハイ・ホー、
ハイ・ホー、ハイ・ホー、
ハイ・ホー、ハイ・ホー

歌詞としては、ほがらかで楽しい一方の歌詞ですね。

聞いているだけで楽しくなって来ます。

鉱山での仕事から戻って来た7人の小人が、小人たちの夕食を用意している白雪姫から「みんな、手を見せてごらんなさい、手は洗ったの?」と聞かれて、手を差し出すと、みんな汚れた手のままで、誰も洗ってないのがバレる、という場面ですね。

7人の小人は鉱山で何を掘っているんだろう、坑内がキラキラピカピカしてるけど、と思ったら、ダイヤモンド鉱山でした。

英語版・映画「白雪姫」から「ハイホー」

こちらは英語版です。

Heigh Ho - Snow White and the Seven Dwarfs

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英語版歌詞としては、

コツコツ掘る事は本当にやりがいのある仕事なんだ。

金持ちになるには一攫千金みたいな手品みたいなことは期待せずにコツコツやるのが一番さ、

コツコツ掘ってると100万個のダイヤが出て来るよ、

もっとも、何のために掘ってるのかは知らないんだけどね。

と、なかなか深い歌詞になっていると思います。

フランス語版・映画「白雪姫」から「ヘイホー」

こちらはフランス語版、「ハイホー」じゃなくて「ヘイホー」なんですね。

Blanche Neige et les Sept Nains - Heigh-ho ! I Disney(ディズニー・フランス公式)

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フランス語歌詞としては、

掘っていればそこら中がキラキラのダイヤだらけさ

こんなものに価値があるってんだから驚いちゃうね

金持ちになるのはあまり賢明とは思えないよね

でもまあ、ツルハシで掘るのは大好きなゲームさ

朝から晩まで遊べるんだから

さあさあ、仕事場から帰ろうぜ

 

と、フランスらしく、子供向けとは思えない、ちょっと皮肉の効いた歌詞になってます。

以前の日本語版・映画「白雪姫」から「ハイホー」

最初にご紹介したディズニー公式の歌詞は新しくなっている版で、それ以前のバージョンでは「仕事が好き」という歌詞だった、という声があったので調べてみると、ありました。

Snow White - Heigh Ho (Japanese)

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動画のアップ主によると、日本語なのに「ディグディグディグ」と英語で歌ってるのが可笑しい、という感想なのですが、それはともかく、「ハイホー」のあと、確かに「仕事が好き」と言ってますね。と言うか、正確に言うと「仕事が好き」としか言ってません。

今回のお話

今回は甲子園の応援コールに使われている「白雪姫」の7人の小人が歌う歌「ハイホー」について、3カ国語で聞き比べてみたら、日本語版は新旧ともに、ほがらかに楽しく大好きな仕事をしている、という明るい一方の歌詞であること。

しかしながら、欧米の歌詞ではその後に続いている、「仕事」というものをなぜやっているのか、を考察する描写が、影も形も無いのが、大人の共感を得るところまでは行かずに、ちょっとお子様向けすぎるような気もしないでもない、というお話でした。