一音九九楽

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いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

「オカリナ」と「菜々緒」出演のサントリー「ノンアル」オールフリーのCM曲がトム・ジョーンズの「It's Not Unusual」なわけ

 

オカリナさんと菜々緒さん出演のサントリー、オールフリー、いわゆる「ノンアル」の、夏向きな、爽やかCMが放送されていました。

「オールフリー」はアルコール0.00%つまり「ノンアルコール」、略して「ノンアル」、お酒ではありません。ついでに、カロリーゼロ、糖質ゼロ、プリン体ゼロという、ケンコー炭酸飲料です。

サントリーオールフリーCM集

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青空をバックに太陽の光をサンサンと浴びながら白い堤防に腰掛けている、オカリナさんと菜々緒さん。

オカリナさんは片手に缶の「オールフリー、ノンアル」、菜々緒さんの手にはジョッキに入った「オールフリー、ノンアル」です。

二人の会話

【菜々緒】時代は健康系ノンアルで

【オカリナ】出た「時代」

【菜々緒】出ました「時代」

【オカリナ】あ〜っ!うまいね〜「時代」

【菜々緒】うまいよ〜「時代」

【ナレーション】「ココロ、カラダ、かるく、の時代」

【菜々緒】【オカリナ】あ〜っ!

【ナレーション】サントリー、新オールフリー

 

 

【菜々緒】健康ってどこから来ると思う?

【オカリナ】どこ?

【菜々緒】ここ(と言って、胸に手を当てます)

【オカリナ】胸?

【菜々緒】ハートよ、ハート

【オカリナ】な〜るほどね〜

【ナレーション】「ココロ、カラダ、かるく、の時代」

【オカリナ】あ〜っ!

【ナレーション】サントリー、新オールフリー

 

 

【菜々緒】「ネットとか見る人?」

【オカリナ】「見ない」

【菜々緒】「気にならない?」

【オカリナ】「ならない」

【菜々緒】「ホントにならない?」

【オカリナ】「ならない」

画面は遠景

【菜々緒】「ふー、今、なに考えてる?」

【オカリナ】「なーんも考えてない」

斜め後ろ下からの、青空をバックのショット

【菜々緒】「カッコいいね」

【オカリナ】「どうも」

【ナレーション】「ココロ、カラダ、かるく、の時代」

【菜々緒】【オカリナ】「ア〜〜〜〜〜ッ!」「ア〜〜〜〜〜ッ!」

【ナレーション】「サントリー、新オールフリー」

 

 

【菜々緒】気持ちよく生きる、ってさあ、どうすればいいの?

【オカリナ】そういうこと、考えない

【菜々緒】はあ〜〜〜〜〜

【オカリナ】「師匠」って呼んでいいよ

【菜々緒】ししょお〜〜〜〜〜

【オカリナ】ははは、キタ〜〜〜(と言ってビーチボールをキックします)

【ナレーション】「ココロ、カラダ、かるく、の時代」

【オカリナ】あ〜っ!

【ナレーション】サントリー、新オールフリー

 

思わず「ノンアル」を飲みたくなってしまいますが、このCMのバックに流れているのは、イギリス人シンガー、トム・ジョーンズの「It's Not Unusual」(いつものことさ)という1965年の全英No.1、全米No.10の大ヒット曲です。

 

なぜこの曲がCM曲として採用されたのでしょうか。

その背景となる理由をいくつか探ってみました。

 

今年発表の新アルバムに収録されている

 

このCMが放映された年、2022年で80歳になるイギリスポップス界の大物トム・ジョーンズがまだまだ現役、何と新しいアルバムを発表。

『サラウンデッド・バイ・タイム』2021.04.23 release.

日本ではボーナストラックとして、この「It's Not Unusual」(いつものことさ)が収録される、ということで話題になっています。

こちらは1965年、アメリカのエド・サリバン・ショーに出演したときのパフォーマンスです。

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よくあることさ

よくあることさ

  • トム・ジョーンズ
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

「健康なイメージ」が合っている

いつまでも「男性度」抜群、エネルギッシュで、「健康」なところが、健康志向の「オールフリー」のコンセプトと合ったのでしょうか。

この曲はトム・ジョーンズのテレビの毎週のワンマンショー「This Is Tom Jones」のテーマ曲として採用されていて、歌いながらスタジオの観客席の女性客と握手をするなんて甘い方で、女性客から渡されたハンカチで汗を拭いてそのまま返すとか、キスしてしまうとか、マッチョでセクシーな路線で大売り出しでした。

歌詞の内容による

あるいは歌詞の内容によるのでしょうか。

歌詞を見てみましょう。

 

「よくあることさ (It's Not Unusual)」
(当初の日本語タイトルは、「よくあること」)

It's not unusual to be loved by anyone
よくあることさ、誰かに好かれるってさ

It's not unusual to have fun with anyone
よくあることさ、誰かと楽しむってさ

But when I see you hanging about with anyone
だけど、君が誰かと付き合ってるのが僕の目に入ったらさ

It's not unusual to see me cry
よくあることさ、僕は泣くのさ

Oh I wanna die
おお、僕は死にたいのさ

 

It's not unusual to go out at any time
よくあることさ、ふらっと外に出ることなんてさ

But when I see you out and about it's such a crime
だけど、ほっつき歩くのはすごい罪なことさ

If you should ever want to be loved by anyone
もし、君が誰にでも愛されたいと思っているならさ

It's not unusual it happens every day
よくあることさ、そんなことは毎日起きてることなのさ
No matter what you say
君がどう言おうとさ

 

You find it happens all the time
君はそんなことはいつも起きてるって分かったのさ

Love will never do, what you want it to
恋愛は決して君が思うようにはならないものさ

Why can't this crazy love be mine?
どうして、この奔放な彼女を僕のものに出来ないのさ

 

It's not unusual, to be mad with anyone
よくあることさ、だれかを思って夢中になることなんてさ

It's not unusual, to be sad with anyone
よくあることさ、誰かを思ってさびしくなることなんてさ

But if I ever find that you've changed at anytime
だけど、君の気持ちが変わることに、僕はいつでも気がついてるってことはさ

It's not unusual to find out I'm in love with you
よくあることさ、僕が君に恋してることに気がついたってことさ
Whoa-oh-oh-oh-oh
ウオウオー、オオー、オオ

written by Les Reed and Gordon Mills

 

このちょっと達観したような、悟ったような「よくあること」精神が、この「ノンアル」CMの、やっぱりちょっと達観したような、オカリナさんの「宇宙人的こだわりのな」精神と共通しているものがあるのかもしれません、

 

タイトルから来ていた

ここまで考えても、ちょっとまだしっくりするものが無かったので、さらに考えてみました。

 

タイトルに着目してみました。

日本語タイトル

この曲の日本語タイトルは「よくあることさ」

このCMのキャッチフレーズは「ノンアル」

 

さて、この二つの言葉をじっくり見比べてみましょう。

似ているところはあるのでしょうか。

似ているところは「ある」でしょうか。

そうです。

「よく『ある』ことさ」の「ある」と、「ノン『アル』」の「アル」が共通しているのです。

 

どうでしょう。

この共通した言葉「ある」と「アル」があることが理由で、この曲がこのCMに採用された可能性は「あるある」ではないでしょうか。

英語タイトル

さらには、この曲の原タイトルも注目してみました。

原曲名「It's Not Unusual」をカタカナで書くと、「イッツ・ノット・アンユージュアル」です。

「アル」あるんですね〜。

こうなるともはや、アナグラム的こじつけ、っぽい気もして来ましたが、こじつけるために試しに文字を拾ってみると、何と、拾える文字がちゃんとあるんですね。

 

「イッツ・『』ット・ア『』ユージュ『アル』」

そこで、「」「」「アル」をつなげてみると→「ノンアル」!

 

お見事!

 

というわけで、「ノンアル」のCM曲が、トム・ジョーンズの「It's Not Unusual」(イッツ・ノット・アンユージュアル)に決まった理由が分かりましたね。

 

私はこれで納得しましたが、みなさまのツッコミコメントをお待ちしております。

 

今回のお話

今回はオカリナさんと菜々緒さん出演のサントリー「オールフリー(ALL FREE)ノンアル」のCM曲に、トム・ジョーンズの「It's Not Unusual」(イッツ・ノット・アンユージュアル)が採用された理由に迫ってみました。

 

理由の候補としては、

1)今年発表の新アルバムに収録されている、とか、

2)トム・ジョーンズの「健康なイメージ」が商品と合っている、とか、

3)達観したような歌詞が、「ノンアル、オールフリー」のように、アルコールが入っている入っていないか、なんてことにこだわらないことは、不思議なことでも変なことでもない、よくあることさ、
というコンセプトと一致している

など、
もっともらしい理由は考えられますが、


私が最も納得できた理由は、

両者ともに「アル」という言葉が「ある」からで「ある」、というオヤジギャグ的理由だった、という、ある意味、よくあるお話でした。

誰か止めてください。