「中の優香」さんは「中野優香」さん
よつ葉乳業株式会社の「北海道・のむヨーグルト」3種「ベリーミックス」「やさしい甘さ」「かんきつミックス」のCMの音楽は、どうやらオペラのメロディーのようですね。
出ている女優さんは中野優香(なかのゆうか)さん。
CMではなんと「のむヨーグルト」を「飲む優香」さんと、「のむヨーグルト」の巨大なボトルの「中の優香」さんの二役です。
最近の映像技術の進歩には驚くばかりです。昔は明らかに合成ということが分かったものですが、もはや完璧に同一人物が同一画面の中にいることができるんですね。
「おいしいの中に改訂篇」30秒
飲む優香「はあー、この飲むヨーグルト、本当おいしい、(ピューと巨大になるボトル)えっ?えーっ!」
中の優香「実はこの中に」
飲む優香「あなた誰〜?」中の優香「この中に、嬉しすぎる機能もあるの」
飲む優香「この中に?」
中の優香「そう、ここにちゅうも〜く!」
ナレーション「睡眠の質の向上、仕事や勉強による一時的な、心理的ストレスの緩和」
中の優香「いいよね」
飲む優香「はー、おいしい」
中の優香「の中に」
ダブル優香がハモッて「嬉しすぎる機能性も」
ナレーション「よつ葉、北海道、飲むヨーグルト」
ダブル優香でハモッて「新発売!」
ヴェルディのオペラ「椿姫」乾杯の歌
さて、よつ葉乳業のCM音楽に使われている、元の歌はこちらです。
イタリアの作曲家「ヴェルディ」が1853年に発表したオペラ「椿姫(つばきひめ)」の第一幕、宴会の場面に出て来る「乾杯の歌」というメロディーです。
【イタリア語】椿姫 - 乾杯の歌 (Libiamo ne' lieti calici) (日本語字幕)
若き日の三大テノールの一人、プラシド・ドミンゴが歌っていますね。
なぜ「ヨーグルト」に「乾杯の歌」なのか
飲むから
これはもう、第一の理由としては単純に、この「のむヨーグルト」が、普通のヨーグルトとは違って、「飲む」ヨーグルトだ、ということを強調したかったからなんですね。
似た作用があるから
そして、第二の理由としては、元歌の方は、もちろん飲むのは「酒」なので、一見、全く違うと言えば違うのですが、考えてみると、この「のむヨーグルト」の「機能」として、
「睡眠の質の向上、仕事や勉強による一時的な、心理的ストレスの緩和」
が、挙げられているからなんですね。
考えてみると、この「機能」は「アルコール」による良い作用、とされていることとよく似ているんですね。
「睡眠の質の向上」はともかくとして、適量なら「仕事や勉強による一時的な、心理的ストレスの緩和」は確かに認められる効果かも知れません。
その効果が、アルコールという必ずしも良い作用ばかりではない飲みものではなく、健康的な「ヨーグルト」、しかもお手軽な「のむヨーグルト」で得られる、というのですから、これは確かに「嬉しすぎる機能性」と言えるかも。
オペラ「椿姫」とは
「椿姫」La Dame aux camélias(ラ・ダム・オ・カメリア)(フランス語で直訳としては「椿の貴婦人」となるでしょうか)は、フランスの作家「アレキサンドル・デュマ(息子)」の原作による、裏社交界で「椿姫」と呼ばれる女性の若者との悲恋物語を描いたオペラです。
オペラ自体のタイトルとしては、イタリア語で「La traviata」(ラ・トラヴィアータ)「道を踏み外した人」という意味から「堕落した女」という日本語訳になっていますが、日本で公演される際は原作小説のタイトルどおりの「椿姫」というタイトルで上演されています。
今回のお話
今回はあ、「北海道・のむヨーグルト」CMの音楽が、オペラの「椿姫」の中の「乾杯の歌」なのは、「のむヨーグルト」も「酒」も「飲む」から、という分かりやすい理由と、もう一つの理由、「のむヨーグルト」の「機能」が「仕事や勉強による一時的な、心理的ストレスの緩和」という、乾杯される「酒杯」の機能とも共通するから、ということから来ている、というお話でした。
酒を飲むと熟睡できそうなイメージがありますが、実は眠りが浅い、ということが最近の研究結果のようなので、飲みすぎないように、適度に飲むのがよろしいようですね。