- 歌によく出てくる名前「マリー」
- ペドロ&カプリシャス/五番街のマリーへ
- ザ・タイガース「僕のマリー」
- エルヴィス・プレスリー「マリーは恋人」Marie's The Name
- サルバトーレ・アダモ「海のマリー」
- ミッシェル・ポルナレフ「悲しきマリー」改め、「悲しいよマリー」
- 「マリー」は「聖母マリアさま」から
- 今回のお話
歌によく出てくる名前「マリー」
「マリー」という名前がよく歌の中に出てくるなあと、常々思っていました。
なぜ、マリーという名前が多いのか、探ってみました。
ペドロ&カプリシャス/五番街のマリーへ
マリーという名前ですぐに思い付くのは、例えばこちらのペドロ&カプリシャス/五番街のマリーへ・・・高橋真梨子(たかはしまりこ)
五番街と言えばニューヨークの五番街を思い浮かべますが、そうすると「マリー」はアメリカ人なのか、私もアメリカ人なのか。
あるいはマリーはアメリカ人で、私は日本人なのか、などなど、状況はあいまいなのですが「マリー」という名前だけは動きません。
ペドロ&カプリシャス/五番街のマリーへ・・・高橋真梨子
歌詞はこちらです。
ザ・タイガース「僕のマリー」
そのちょっと前には、こちらのグループが大流行りでした。
ザ・タイガース「僕のマリー」、こちらでも「マリー」と呼ばれる女の子は「フランス人形」を抱いていたりするので、外国のお話だろうか、という気もするので、やはりあいまいです。
つまりは、外国っぽい、エキゾチックな名前、というニュアンスで「マリー」という名前は使われているんですね。
ザ・タイガース「僕のマリー」
歌詞はこちらです。
一方、外国でも「マリー」という名前はよく出てきます。
エルヴィス・プレスリー「マリーは恋人」Marie's The Name
「マリーは恋人」は、元タイトルは「Marie's The Name 」なので、直訳では「『マリー』がその名前」あるいは「その名は『マリー』」ですね。
歌詞の内容が、自分の友達が恋人が出来たと大喜びしているのだけど、その恋人というのは、なんと、昨日、私に永遠の愛を誓った人なので、それを言うに言えずに困ったなあ、という泣き笑いの歌詞なんですね。
そのアレンジが、この歌詞に見合った、ちょっとコミックソング的なアレンジになっているのが面白いですね。
こちらの映像は別の曲を歌っている映像に「マリーは恋人」を合わせた映像ですが、雰囲気が出ているので、ご紹介します。
Elvis Presley - (Marie's The Name) His Latest Flame (Official Audio)
歌詞はこちらです。
元曲はデル・シャノンなんですね。
サルバトーレ・アダモ「海のマリー」
フランスでも「マリー」は歌われています。
浜辺で見る海にからめた失恋の歌ですが、「マリー」は「マリーン」にも通じるのでしょうか。
サルバトーレ・アダモ「海のマリー」
歌詞はこちらで読めます。
ミッシェル・ポルナレフ「悲しきマリー」改め、「悲しいよマリー」
「マリー」という名前についての真相は、どうやら、この歌あたりがヒントになりそうなのです。
Michel Polnareff : j'ai du chagrin Marie
この曲の日本でのタイトルが「悲しきマリー」だったので、マリーについての歌だと思っていました。ところが、「il(イル)」(彼)という言葉が出て来るので「あれ?」とは思いました。
そうしたら、「マリー」というのは「マリア様」つまり、キリストのお母さんの「マリア」様のことなのでした。
空、つまり「天国」にいる聖母マリアさまの元に、男の子が行ってしまった、という悲しい歌なのでした。
歌詞はこちらで読めます。
「マリー」は「聖母マリアさま」から
となると、歌の中に「マリー」という名前がよく出て来るのは、どうやら「マリアさま」由来の名前だから、ということになりそうですね。
そうすると、「マリー」という名前が特に歌の中に多い、と限ったことではなく、一般的に多い名前なのかな、という気もしてきます。
そう言えば、ビートルズの4人のうち3人の名前は聖人の名前から来てるんですね。
ジョンが聖ヨハネ、ポールが聖パウロ、ジョージは聖ジェルジオ、というわけです。リンゴは本名リチャードなので、オーソドックスな名前ですね。
今回のお話
今回は、歌の中で「マリー」という名前が多く使われているのはなぜかを探ってみたら、「聖母マリア」から来ていることが分かった、というお話でした。
つまりは女性の代表、みたいな意味でよく使われる、ということのようですね。