一音九九楽

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いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

CMで「オーソレミオ」が使われるのは「おおそれ見よ」と聞こえるからだ。

 

「川口春奈」CM「食べてミーノ」編、カルビーmiino

テレビCMを見ていると、CM音楽として、「オーソレミオ」が使われることが多いですね。こちらの川口春奈さん出演の、カルビー「miino(ミーノ)」のCMでも使われています。

miino CM「食べてミーノ篇」

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川口春奈 サクッ

男性歌声 たーべーてミーノー

川口春奈 ん?こんなそら豆

女性歌声 たーべーてミーノー

川口春奈 食べたことない、ふふふ

     豆のたんぱく、サクッとおいしく

男女歌声 カルビー、ミーノー

川口春奈 ミーノ

 

というわけで、しっかり「オーソレミオ」のメロディーが聴けますね。

これは「ミオ」と「ミーノ」の音が似ている、ところからヒントを得て、CM曲として採用されたのでしょうが、それだけではありません。

大ウケの三大テノールによる「オーソレミオ」

「オーソレミオ」パヴァロッティ、カレーラス、ドミンゴ

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こちらは三大テノールの3人のコンサートで、1回目、3人で最初に歌ったら拍手が鳴り止まないので、舞台上で3人で即興で打ち合わせをして、アンコールに答える形で、もう一回歌うんですね。

テノールは脳天気な目立ちたがり

そこでは、世間がテノール歌手に対して抱いている「目立ちたがり屋」「自分が一番」というイメージをそのまま実際に「こんなイメージだよね」とやって見せて、観客は期待通りのものを見せられて大ウケ、またまた拍手喝采、という場面です。

最初よりすごい拍手喝采なので、さらにもう一回3人で打ち合わせようとしますが、そこはさすがに、指揮者が「もう寝る時間だ」、みたいなパフォーマンスをして、違う曲を始めようとしているようなところで、映像が終わってますね。

もうちょっと先まで見たかった。

ゴンドリエも街角のおっちゃんも

オーソレミオ」はイタリアの、テノール歌手でなくても、ゴンドラの乗り手は言うに及ばず、街角の普通のおっちゃんでも、気分が乗れば朗々と歌い上げる、というイメージがある歌ですね。

イタリアと言えば美食の国

そして、イタリアと言えば、そんな陽気に歌うおっちゃんたちがおいしそうに食べる「イタリア料理」というイメージもあって、日本の食品関係のCMに使う曲としてはもってこいだと思われます。

こんな食品CMでも使われています。

 

ducksfly.hatenablog.com

おお、それ見よ!

まあ、これはもはや「空耳(そらみみ)」の領域だと思いますが「オーソレミオ」という言葉は、聞きようによっては、日本語で「おお、それ見よ」と言っているように、聞こえないでもないですね。

CMソングとしては、売りたい商品を出して、お客さんに「おおそれ(宣伝したい商品)見よ」と言いたい、というコンセプトにぴったりの歌であるわけです。

特に、このCMでは、聞きようによっては「食べてミーノー」が、「食べてみーろー」に聞こえないでもないですね。

イタリア語ミニミニ講座

オーソレミオ」の「オー」は日本語と同じ「おお」あるいは「おー」と同じで、驚きや感情の高まりを示す「感嘆語」ですね。

ソレ」が日本語で言うと「太陽」。

ミオ」が、日本語では「私の」。

三つ合わせて「おお、私の太陽」と言う意味ですね。

もちろん、「想いを寄せる人」のことです。

サブリミナル効果

そのCMで紹介している「商品」が、CMを見ている人、あなたの「太陽」みたいなものなんですよ、ぜひ自分のものにしたいですよね。

と、自分ではそれと意識していない潜在意識に訴えかける効果「サブリミナル効果」がある、という理論もあるのです。

今回のお話

今回は、CMで「オーソレミオ」がよく使われている理由は、明るく、脳天気で、グルメのイタリア人の歌、というイメージが強いのと、「おおそれ見よ」という言葉が知らず知らず、潜在意識に刷り込まれたりしている日本人には、特にウケが良いからだ、というお話でした。

なぜこんなことをしたんだろう?と自分でも不思議な場合、ひょっとして、自分でも気付かないうちに潜在意識に刷り込みがあったのかも知れません。

気をつけましょう。