一音九九楽

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いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

ピンク・レディー「渚のシンドバッド」の「シンドバッド」って?

夏の定番曲「渚のシンドバッド」

夏と言えば海、海と言えば渚(なぎさ)、渚と言えば、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」なんですね。

ピンク・レディー / 渚のシンドバッド (1977.08.14 OA) (4K)

youtu.be

作詞は阿久悠(あくゆう)さんです。

ダンス振り付けは土居甫(どいはじめ)さん。

曲の冒頭のイントロ部分でのダンスでは、耳の穴に唾を付けて、という海水浴でよく見かける光景を巧みにダンスに取り込んでいますね。

歌詞はこちらです。

www.uta-net.com

 

サザンの「勝手にシンドバッド」

このピンクレディーの「渚のシンドバッド」と、同時期に流行(はや)っていた沢田研二さんの「勝手にしやがれ」のタイトルを「勝手に」合体させたのが、この翌年のサザンオールスターズのデビュー曲「勝手にシンドバッド」というタイトルだったということは、よく知られたことだと思います。

「渚のシンドバッド」の歌詞を読んでみると、そのプレイボーイ感が、確かに、サザンオールスターズの桑田佳祐さんによく似合っていると思います。

ところで、シンドバッドって何?

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8c/Having_balanced_my_cargo_exactly.jpg
Wikiより 船乗りシンドバッド、金銀財宝をしこたまゲットしてます。

アラビアンナイトには入っていなかった。

「シンドバッド」の物語は、たびたび映画やアニメになっていますが、アラビアンナイト(千夜一夜物語)の中の、「シンドバッドの冒険の物語」に出てくるバグダッドのお金持ちの王子様のお話で、宝石の島に航海して、大冒険をする、とされていました。

しかしながら、本当はアラビアンナイトのお話にはもともと入っておらず、後世の人が付け足した、という説が有力なようですね。

シンドバッドの名前の由来

それはともかく、「シンドバッド」の名前の由来ですが、「シンド」は「インダス河」のことで、「バッド」は「長」つまり、「親分」とか「リーダー」、「代表」みたいな意味なんですね。

つまりは、「インダス河の仕切り人」みたいなことですね。

インダス河にまつわる船による商業貿易を取り仕切っていた人、大金持ちでもあり、船の持ち主でもあり、船長でもある、という設定ですね。

この人があちこちに冒険に行って、珍しい体験をする、という物語です。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ea/Roc8954.jpg
Wikiより ロック鳥に襲われるシンドバッドの船

「チャラい」シンドバッド

「シンドバッド」には、怪物に襲われるような超危険な状況でも、ギターを弾いて歌ったりするお調子者の面もあるので、そういう、現代で言う「チャラい」男、という面を、作詞の阿久悠さんは捉(とら)えたと思われます。

今回のお話

今回は、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」の「シンドバッド」とは誰かを、ちょっと探ってみたら、「シンドバッド」は強くて頭が良くて、金持ちだけど、確かにこの歌の歌詞のように、チャラい男でもあった、というお話でした。

ピンク・レディーは、この「渚のシンドバッド」、次の「UFO」、「ウォンテッド (指名手配)」と連続して27週にわたって、週間一位を独走という超人気ぶりでした。