一音九九楽

一音九九楽

いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

クロスビー・スティルス・ナッシュ & ヤング(通称:CSN&Y)の「クロスビー」は「ザ・バーズ(The Byrds)」のメンバーだった

CSN&Y時代のクロスビー

1960年代のアメリカに「クロスビー・スティルス・ナッシュ & ヤング(通称:CSN&Y)」という4人組のフォークグループがあって、代表曲は「ティーチ・ユア・チルドレン」という曲でした。

この曲は「小さな恋のメロディー」のラストシーンで使われています。

親子は断絶するものだけど、わかり合えなくてもお互いに愛情があれば良いのさ、という歌ですね。

「分断」の際立つ現代では、なおさら耳を傾けたい曲だと思います。

こちらは4人目のメンバー「ニール・ヤング」が参加する前の「クロスビー・スティルス&ナッシュ」時期の演奏です。

Teach your Children - Crosby, Stills and Nash 1970

youtu.be

この曲の作詞作曲は「グラハム・ナッシュ」、あの「バス・ストップ」が大ヒットした「ホリーズ」のメンバーです。上の映像では右にいます。

そして、この「クロスビー」(上の映像では真ん中)は、なんとあの「ターン・ターン・ターン」や「ヘイ・ミスター・タンブリンマン」などの、ボブディランの曲をカバーして、それがヒットしたことで世界に知られることになったフォークロックのバンド「ザ・バーズ(The Byrds)」のリズムギター担当なのでした。

当時はバンドの映像などは日本ではほとんど見ることが出来ず、どんな人たちがどんなふうに演奏しているのか、など、知るよしもありませんでした。

最近になって、当時は見ることが叶わずに耳から聞くしかなかった色々なアーチストの映像がYouTubeで見られるので、興味津々(しんしん)ですね。

全盛期の「ザ・バーズ」でのクロスビー

こちらが、当時の「ザ・バーズ(The Byrds)」の演奏スタイル映像です。

The Byrds "Mr. Tambourine Man" on The Ed Sullivan Show

youtu.be

向かって左でポンチョ風のおしゃれなコスチュームでリズムギターを担当しているのが「クロスビー」なのでした。

広がるポンチョは、今思えばバンド名の由来の「バード(Bird)」=「鳥」の羽を意識したものかも知れません。

「チャゲ&飛鳥」のチャゲみたいだなあ、カッコいいなあ、と思いながら見ていましたが、この「クロスビー」が「CSN&Y」の「クロスビー」だとは、初めて知ってびっくりでした。「CSN&Y」時代に比べるとさすがに若いですね。

ja.wikipedia.org

ザ・バーズとボブディラン本人のコラボ

さて、今度は、1990年2月24日ロイオービソントリビュートコンサートでの、再結成の「ザ・バーズ」と、なんと「ザ・バーズ」憧れの、あのボブディランとのコラボです。

一曲目は「ターン・ターン・ターン」で、ここではまだ「ザ・バーズ」のみで演奏していて、ボブディランは2曲目「ミスター・タンバリン・マン」の途中から、この曲の本家ボブディラン本人が飛び入り、という入り方で参加します。会場も大ウケです。

「ザ・バーズ」は、つまりは、その曲をカバーするくらいに、ボブディランの大ファンなわけですから、ボブディラン本人が一緒に歌ってくれるなんて、もう嬉しくてしょうがない、という様子が見られて、それはそれは微笑ましく、幸せいっぱいな時間ですね。

特に、演奏が終わったところでクロスビーとボブディランがつっつき合うのが、お互いの嬉しさが弾けていて、見ているこちらまで嬉しくなってしまいます。

The Byrds + Bob Dylan - Turn Turn Turn + Mr Tambourine Man 2/24/90 HIGH QUALITY STEREO

youtu.be

今回のお話

今回は、「クロスビー・スティルス・ナッシュ & ヤング(通称:CSN&Y)」の「クロスビー」は「ザ・バーズ(The Byrds)」のメンバーだった、という、洋楽界に詳しい方には常識なのかも知れませんが、私としては大発見だった事実をご紹介しました。

クロスビーはアメリカの田舎の太っちょのおっちゃん、という感じで、いい感じに年取ってますね。

2023年1月に亡くなってしまったので、残念です。