「元歌」にはさらに「原曲」があった
現在、アルソック所属のアスリート、レスリング部と柔道部メンバーによる、強くて頼りになりそうなCMが流れています。
【公式】ALSOKテレビCM「なにできる?篇」30秒ver.
アルソックーの、スーマホ防犯
何できるー?何できるー?
自分で見ーれる、外から見ーれる
めちゃ便利ー、アルソック
アルソックーの、スーマホ防犯
お部屋スッキリー、めちゃきれいー
スマホでセット(「警備を開始します」の声)、スマホと一緒
お出かけはー、アルソック
スマホ防犯は、アルソック
このアルソックCMの登場人物は、向かって左から、
ALSOKレスリング部
園田新(そのだ あらた)選手、
森川美和(もりかわ みわ)選手、
屋比久翔平(やびく しょうへい)選手、
ALSOK柔道部
梅木真美(うめき まみ)選手、
原田健士(はらだ けんし)選手、
秋場麻優(あきば まや)選手
この選手たちが、スマホと一体化したスマホマン、スマホウーマンとして活躍する、というイメージなんですね。
アルソック公式見解によると、このCM曲は、童謡「グーチョキパーでなに作ろう」の替え歌なのだそうです。
元歌は、童謡「グーチョキパーでなに作ろう」
「なる」お姉さんと、「いっちー」お姉さんによる、童謡「グーチョキパーでなに作ろう」です。手遊びが楽しいですね。
ところが、この歌にはさらに元の歌、原曲があって、それはフランスの子守唄なのでした。
原曲はフランスの子守歌「フレール・ジャック」
フランス語の歌詞はこちらです。
並べ方は、上から順番に、
行数
フランス語歌詞
読み方
(意味)
です。
一行目)
Frère Jacques,
Frère Jacques,フれーるー ジャック、
フれーるー ジャック(修道士ジャック、
修道士ジャック)
二行目)Dormez-vous ?
Dormez-vous ?ドるメー ヴゥー?、
ドるメー ヴゥー?(眠っているのですか?あなたは
眠っているのですか?あなたは)
三行目)Sonnez les matines !
Sonnez les matines !ソーネ レ マチーヌ
ソーネ レ マチーヌ(鳴らしてください朝の鐘を!
鳴らしてください朝の鐘を!)
四行👀)Din! Dan! Don!
Din! Dan! Don!ディン、ダン、ドン
ディン、ダン、ドン(キン、コン、カン
キン、コン、カン)
⚫️「Frère」(フれーる)は兄弟のことですが、ここでは、例えばアフリカ系アメリカ人同士が初対面でも「よう!兄弟」と呼んだりするように、教会内で修道士同士が呼び合う呼び方なんですね。
⚫️フランス語の読み方で、ひらがなで書いた「る」「れ」は「うがいの音」です。
⚫️「Din! Dan! Don!」は鐘の鳴る音なのですが、映像の字幕では「ding ding dong」となっていますね。
ところが、このページの下でご紹介してある楽譜の歌詞を見ると、「Ding dain don」となっています。
フランス語の発音では「ding 」も「dain」も、普通に読むと、「ダン」になってしまいます。
なので、「ダン、ダン、ドン」となりそうですが、映像ではちゃんと「ディン、ダン、ドン」と発音しているので、フランス人は「ding 」は、その場合その場合によって「ディン」とも「ダン」とも読み分けているのかも知れません。
「四声のカノン(輪唱)」になる
この曲は最初から最後まで、どこを取っても一種類の和音だけで通している曲です。
そのために、手軽に「輪唱」という歌い方ができます。クラシック用語で言うと「カノン」ですね。
フランス語の歌詞がピッタリ四行4小節ずつなので、四人で歌うことが出来ます。
一人目の人が一行目【1】の4小節を歌い終わって二行目【2】に入る時に、二人目の人が一行目【1】を歌い始めます。そうするとこの時、二人の声はハモります。
同じように、三人目の人は一人目の人が【3】にかかった時に、【1】を歌い出し、四人目の人は一人目の人が【4】にかかった時に、【1】を歌い出す、という具合に、それぞれの人が一行4小節ずつ遅れながら歌い出して行くと、ついに四人が同時にハモることになり、「四声のカノン」の出来上がりです。
そのまま繰り返して行けば、ハーモニーがいつまでも輪になって続いて行くわけです。
今回のお話
今回は、アルソックのCMの歌の元々の原曲はフランスの子守唄「フレール・ジャック」であった、というお話でした。
しかし、朝の鐘を鳴らす時間なのにまだ寝てる、という歌詞なので、これを聞いて本当に寝られるのかなあ、と言うより、寝ていいのかなあ、起きなくていいのかなあ、とも思いますが、まあ、曲調は心穏やかになりそうな曲ですね。
さらに考えてみると、人がまだ寝ているような未明でもちゃんと起きて仕事をしている、という意味からすると、「警備会社」としての「アルソック」には、なるほど、合っている曲かも知れません。