モンスターたちのダンスパーティー・主催はマッドサイエンティスト
「フランケンシュタイン」を生み出したマッドサイエンティストの実験室、何やら恐ろしげな音がしています。
「ブクブクボコボコ」(大釜で「何か」を煮てる音?)、「ジャラジャラ」(「何か」が逃げないようにつないでいる鎖の音?)、「ギギギギギ〜」(棺桶のフタが開く音?)といった、身の毛がよだつような音が聞こえる実験室。
「マッシュポテト」を踊るのは?
なんと、この怪しげな実験室で、ダンスパーティーが開かれると言うのです。
そこには、ドラキュラやオオカミ男などのモンスターたちが招待されていて、当時最先端の流行のダンスである「マッシュポテト」を踊り出すんですね。
なので、「モンスターマッシュ」というタイトルなのでした。
Monster Mash - Bobby "Boris" Pickett (Official Lyric Video)
この曲は、毎年ハロウィーンの時期に必ずかかる曲だそうで、作詞と作曲と歌?を担当した「ボビー・ピケット」は生涯、その印税で家賃を払えた、と、「一発屋」であることを自虐ネタにしてますね。
歌詞はこちらです。
歌詞に出て来る「クリプトキッカー・ファイブ」というのは、この曲の演奏をしている人たちです。と言っても、ボーカル?の「ボビー・ピケット」自身も、そのメンバーなのですけどね。
曲の最後でのドンデン返し
「マッシュ(ポテト)」は世間で大流行で、墓場でも、ス「マッシュ」ヒットだ、などという韻を踏んだ「ダジャレ」的言葉遊びをしながら、「ボビー・ピケット」は曲の最後でこう言います。
「モンスターじゃない生身の人間も大歓迎だ。もし君がパーティー会場のドアの前までやって来たなら、「ボビー・ピケット」に招待されて来たよ、と言ってくれたまえ、、、
、、、こら!「イゴール」(マッドサイエンティストの助手モンスター)!
お客さまにがっつくんじゃない!
『マッシュ』はクールにカッコよくするんだぞ!
⚪︎×◻︎✴︎!△、、、これだから近頃の若い者は、、、」
あわれ、「ボビー・ピケット」と名乗っていながら、その正体は「マッドサイエンティスト」だった彼にまんまとだまされて、パーティー会場までやって来たあげく、気が迅(はや)る助手モンスターの「イゴール」に捕まってしまったあなたは、実験室の実験材料になるべく、モンスターにマッシュ(すりつぶす)されてしまうのです。
「モンスターマッシュ」の本当の意味を知る
そこでようやくあなたは、この曲で何度も繰り返される女性コーラスの「モンスターマッシュ」という言葉は「モンスターがマッシュ(ポテト)を踊る」という意味だけではなく、「モンスターが(あなたを)マッシュ(すりつぶす)する」という意味でもあったことを悟ることになるのです。キャ〜〜〜〜〜!
そう思って聞くと、歌詞の中のドラキュラのセリフに出てくる「ツイスト(ひねる)」にも別の意味が、、、キャ〜〜〜〜〜!
「ボビー・ピケット」自身の顔芸
作者の「ボビー・ピケット」自身によるライブでの顔芸は必見です。怖いですよ〜〜〜。
Bobby Pickett "Monster Mash"
今回のお話
今回は、ハロウィーンの定番曲「モンスターマッシュ」で、モンスターがマッシュするものは何かを探ってみたら、この歌に引き込まれて楽しく聞いていた、まさかのあなた自身なのでした、という、どんでん返しの、こわ〜〜〜いお話でした。
ちょっと、宮沢賢治「注文の多い料理店」みたいな「オチ」の歌詞ですね。