一音九九楽

一音九九楽

いちおんくくらく★ひとつの音からたくさんの楽しいこと

ハロウィーンの定番曲「モンスターマッシュ」で、モンスターがマッシュするものとは

 

モンスターたちのダンスパーティー・主催はマッドサイエンティスト

「フランケンシュタイン」を生み出したマッドサイエンティストの実験室、何やら恐ろしげな音がしています。

「ブクブクボコボコ」(大釜で「何か」を煮てる音?)、「ジャラジャラ」(「何か」が逃げないようにつないでいる鎖の音?)、「ギギギギギ〜」(棺桶のフタが開く音?)といった、身の毛がよだつような音が聞こえる実験室。

「マッシュポテト」を踊るのは?

なんと、この怪しげな実験室で、ダンスパーティーが開かれると言うのです。

そこには、ドラキュラやオオカミ男などのモンスターたちが招待されていて、当時最先端の流行のダンスである「マッシュポテト」を踊り出すんですね。

ducksfly.hatenablog.com

なので、「モンスターマッシュ」というタイトルなのでした。

Monster Mash - Bobby "Boris" Pickett (Official Lyric Video)

youtu.be


この曲は、毎年ハロウィーンの時期に必ずかかる曲だそうで、作詞と作曲と歌?を担当した「ボビー・ピケット」は生涯、その印税で家賃を払えた、と、「一発屋」であることを自虐ネタにしてますね。

歌詞はこちらです。

www.serendipity.page

歌詞に出て来る「クリプトキッカー・ファイブ」というのは、この曲の演奏をしている人たちです。と言っても、ボーカル?の「ボビー・ピケット」自身も、そのメンバーなのですけどね。

曲の最後でのドンデン返し

「マッシュ(ポテト)」は世間で大流行で、墓場でも、ス「マッシュ」ヒットだ、などという韻を踏んだ「ダジャレ」的言葉遊びをしながら、「ボビー・ピケット」は曲の最後でこう言います。

「モンスターじゃない生身の人間も大歓迎だ。もし君がパーティー会場のドアの前までやって来たなら、「ボビー・ピケット」に招待されて来たよ、と言ってくれたまえ、、、

、、、こら!「イゴール」(マッドサイエンティストの助手モンスター)!
お客さまにがっつくんじゃない!
『マッシュ』はクールにカッコよくするんだぞ!

⚪︎×◻︎✴︎!△、、、これだから近頃の若い者は、、、」


あわれ、「ボビー・ピケット」と名乗っていながら、その正体は「マッドサイエンティスト」だった彼にまんまとだまされて、パーティー会場までやって来たあげく、気が迅(はや)る助手モンスターの「イゴール」に捕まってしまったあなたは、実験室の実験材料になるべく、モンスターにマッシュ(すりつぶす)されてしまうのです。

「モンスターマッシュ」の本当の意味を知る

そこでようやくあなたは、この曲で何度も繰り返される女性コーラスの「モンスターマッシュ」という言葉は「モンスターがマッシュ(ポテト)を踊る」という意味だけではなく、「モンスターが(あなたを)マッシュ(すりつぶす)する」という意味でもあったことを悟ることになるのです。キャ〜〜〜〜〜!


そう思って聞くと、歌詞の中のドラキュラのセリフに出てくる「ツイスト(ひねる)」にも別の意味が、、、キャ〜〜〜〜〜!

「ボビー・ピケット」自身の顔芸

作者の「ボビー・ピケット」自身によるライブでの顔芸は必見です。怖いですよ〜〜〜。

Bobby Pickett "Monster Mash"

youtu.be

今回のお話

今回は、ハロウィーンの定番曲「モンスターマッシュ」で、モンスターがマッシュするものは何かを探ってみたら、この歌に引き込まれて楽しく聞いていた、まさかのあなた自身なのでした、という、どんでん返しの、こわ〜〜〜いお話でした。

ちょっと、宮沢賢治「注文の多い料理店」みたいな「オチ」の歌詞ですね。